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Nossy(のっし-)です。



僕は色んな音楽を聴きます。


音楽って色んな聴き方があると思っていて、


歌詞を味わう、とか

メロディーを楽しむ、とか

楽曲の構成を研究する、とか

歌手の風貌に惚れ込む、とか

自分でカバーして楽しむ、とか



まぁ、色々ありますよね。



僕の聴き方ってのは、



『作曲者の人生を探究する』




という部分が大きいんです。



作曲者がどういう人生を歩んだか、

どんな時期にこの曲が出来たか、

何の為に産み出され、

どういうタイミングだったから
大ヒットしたのか、


などなど。




僕はそういう聴き方で色んなアーティストの
曲を聴いてきました。




今回はその中の一人、『小室哲哉』。




彼の全盛期についてメチャクチャ雑に

薄く触れたい(笑)



彼が本格的に音楽活動をはじめたのは

1975年。

彼は17歳でした。


色んなバンドのバックでの演奏、

スタジオミュージシャンとして活動します。


その後、1983年に『TM NETWORK』として
自分のバンドをはじめます。


小室哲哉25歳。


皆さん。あの天才、小室哲哉でも

ここまでで8年かかっています。


しかも、まだまったく売れてもいません。

何にもかすってもない。


何となく「自分の居場所、見つけたかも?」
くらいです。



こういう世界なんですねぇ...


アルバムを1枚、2枚、3枚...と発売するも
ほぼ売れず。



小室哲哉が頭角を現したのは、



1986年1月に発売された

渡辺美里のシングル『My Revolution』。



自分のバンドが売れてない状態で、

他人への楽曲提供作戦も同時平行で行う。



渡辺美里には本格的に関わっていき、

中山美穂、宮沢りえ、観月ありさなどにも

積極的に楽曲を提供。


1987年にはTM NETWORK の曲、

『GET WILD』が大ヒット。


一躍スターの仲間入りを果たす。

といっても、自分というより、プロデューサー
として、

裏方としてという側面がまだ強かったかも
知れない。


小室哲哉29歳。



ここで一山越えて、落ち着いてしまっても
全然不思議ではなかったが

小室哲哉は終わらない。 


ここまでで本格活動開始から12年。


後の小室哲哉を知っている我々からしたら

恐ろしい事である。


実際、1989年くらいの時点で、


『小室くんもよくやったけど、これで一段落だろう』



と、当時の人々は思っていたのではないでしょうか




それが違った。



『何をねちねち、もったいぶって云ってんの?』



と思われるかも知れないが、

ホントにスゴい事だと思うから力説するのだ。




現状で云えば、米津玄師がもう一皮向けて

『Lemon』以上の大ヒット曲を


あと5曲くらい出す、みたいなレベルの話なのだ。


いけると思う?



はい。



で、90年代初頭に小室哲哉は松浦勝人という
人物に出会う。


いわゆる『M』さんである(笑) 

マリア~♪



そして、エイベックスへ合流。


『邦楽を変える。ダンスミュージックを

ポップ、ロックの世界に本格的に入れ込んで

ヒットさせる!』



これが小室哲哉の目論見であった。


それを実現する為に小室が作ったグループが

『trf』である。


『EZ DO DANCE』『寒い夜だから...』

『survival dAnce』『BOY MEETS GIRL』

とヒットを連発。



まさに歌謡曲とダンスミュージックの融合した

新しい邦楽を生み出したのである。



そして、篠原涼子が歌った

『愛しさとせつなさと心強さと』が

200万枚の大ヒット。



ここから小室哲哉のほとんどバグったかのような

全盛期がやってくる。


ここまでで小室哲哉、音楽活動約20年。


35歳。



そう。天才とは継続なのである。


篠原涼子と云えば、当時、

ダウンタウンの『ごっつええ感じ』で

ギャグ担当要因としていじられたり、

なぐられたりと、

現在の『かっこいい女性像』とは

かけ離れたような、ぼよ~んとした女の子だったが


小室哲哉はそのイメージを見事に一新。


『アンフェア』とかそういう後々に出てくる

篠原涼子の魅力を先取りで掴んで楽曲に

昇華させている。



篠原涼子は『東京パフォーマンスドール』という

おニャン子クラブのなりぞこないみたいな

アイドルグループで活動していて、


その時代から小室哲哉の曲を歌っていた。



世間では、いきなり歌出して、ポッ、と出の

まぐれヒットみたいなイメージがあると思うが

(ごっつ経由でしか観ていなければ余計そうだろう)


小室哲哉の楽曲との付き合いはまぁまぁ

ある状態だったのである。



小室哲哉のプロデュースの特徴としては、

そのアーティストの未来の個性、本質的な部分を

拡張させるようなアプローチをする事である。




まぁ、


『プロデューサーってそういう仕事じゃん?』


と云われればその通りなのだが、


それをここまで上手く出来る人も居ないと思う。


ダウンタウンの浜ちゃん、華原朋美などは

まさに、という感じである。



そういう点では、実は異色なのが、


小室プロデュースで最も売れた『安室奈美恵』は

確かに小室によってヒットを飛ばせた人物には

違いないものの、



どっぷり小室哲哉に変身させられたか、というと

そうではなく、


彼女は自分のこだわりがとても強く、


その他のアーティストが小室哲哉色の曲を

そのまんま流れで歌っているのとは違い、



完全に一回自分の中で崩して、

小室→安室にしてから放っている。


傀儡感がまるでないのだ。



やはり、全部お膳立てしてもらって、

その御輿に乗っかっているだけで存在感を

発揮したり、売れ続けるほど


甘い世界ではないのだ。




基本は、(どれだけ他人の力を借りたとしても)

自分の意思を創作に入れ込めるか、


という所が勝負所になる訳だ。



話がそれたが、90年代半ばの小室哲哉は

驚くべきゾ-ン状態に入っていた。


もう、ほとんど1人ビートルズである。



代表的な楽曲をざっと観てみよう。




❰1994年❱


●trf

『survival dAnce』

『BOY MEETS GIRL』

●篠原涼子

『愛しさとせつなさと心強さと』

●中森明菜

『愛撫』



❰1995年❱


●trf

『CRAZY GONNA CRAZY』

『masquerade』

『Overnight Sensation~時代はあなたに委ねてる~』


●H Jungle with t (浜田雅功&小室哲哉)

『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよム-ヴメント~』

『Going Going Home』


●華原朋美

『keep yourself alive』

『I BELIEVE』


●安室奈美恵

『Body Feels EXIT』

『Chase the Chance』


●globe

『Feel Like dance』

『Joy to the love』

『SWEET PAIN』



❰1996年❱


●華原朋美

『I' m proud』


●安室奈美恵

『Don't wanna cry』

『You're my sunshine』

『SWEET 19 BLUES』

『a walk in the park』


●globe

『DEPARTURES』

『FREEDOM』

『is this love』

『Can't Stop Fallin' in Love』


●dos

『Baby Baby Baby』


●中森明菜

『MOONLIGHT SHADOW - 月に吠えろ』



❰1997年❱


●華原朋美

『Hate tell a lie』


●安室奈美恵

『CAN YOU CELEBRATE ?』


●globe

『FACE』

『FACES PLACES』

『Anything Smokin' Cigarette』

『Wanderin' Destiny』




...ハイ。


まぁ、曲を知らない人はスゴさが伝わらないかも
知れませんが、


この4年間で一人でこれだけ質の高い楽曲を

連発出来たのはほとんど奇跡である。



もうね、20年目の神様からのプレゼントなのだろう
なぁ、

という感じです。



勿論、同時期には

ミスチルブームあり、GLAYも台頭してきて、

SPEED などもいました。


B'z やZARD も相変わらずすごかったのですが、


一人でここまでやれたのがスゴい。


勿論、歌っていたのは小室哲哉自身ではないのですが。


個々のアーティストでバラバラに認識していると

大した事ないとか勘違いが起こりそうなのですが


上の表をご覧いただければ

そんな疑問はぶっ飛ぶ筈です。




勿論、小室哲哉の創った曲がすべて素晴らしいとは
云いません。



この頃の彼はいつにも増して多作多作でしたが

それでも誰の耳にもすぐに引っ掛かって

長い時を超せそうな楽曲は


まぁ、30曲といった所だと思います。



しかし、彼はその前にも80年代半ばから

ポツポツとヒット曲を出していたのですからね。



やっぱりすごいですよ。


2回以上全盛期を創れたアーティストって

世界の歴史を考えてもほんとうに

数が少ないですよ。



すごいなぁ。




...みたいな観かたなんですよ、僕はね(笑)



メンドクサイやつだと思いましたか?


まぁ、ね(笑)




でも、こういう風に観ると


創り手の紆余曲折が感じられて僕は

ジ-ンと胸が熱くなるんです。


1999年の情熱大陸で小室哲哉は

だいぶ疲れきっている様子でした。


海外進出をしようとしていた頃で、

でも、国内のセ-ルスも徐々に下がってきて

いる事実は小室自身も理解していた筈。



宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみ、

GLAY やL'Arc~en~Ciel も絶頂期を迎え、


ライバル心に火がついてしまった所もあると
思います。



2000年の時点では完全に時代の空気は変わっていて

小室哲哉のブームは去っていました。



それを頭では理解出来ても、

素直に認める事が出来なかったのでしょう。



周りもイエスマンだらけになって、

たかり屋ばかりになって。


そこで落ち着いて、セ-ルスからは一旦

距離をおいて、



情熱大陸の中で話していたように、


プロデューサーからアーティストへと

自分のスタンスを移行していれば


破滅を免れたかも知れませんが、

終わらないパ-ティ-に幻想を抱いてしまった。


ここまで大きくなったモノはどうしたって

反動も大きく来るかも知れませんが、



それに落ち着いて対処できる人はごくわずか。



その点でやっぱりピカソって

すごいんですね。


最後の最後まで破滅もせずに

人気がうなぎ登りの状態で死ねたから。



まぁ、その心は

仕事の鬼で、欲を捨てていたというだけの
話なんですけどね。



駄作だろうが、なんだろうが、

人からなんと云われようが気にせず


マイペースで淡々と、を守れた。


そのすごさには感服させられます。



と、結局最後はピカソに来てしまうのであった。




...では、最後に恒例の(?)

僕の考える小室哲哉ベストコンピレーション!(笑)


小室哲哉のコンピレーションアルバムって

それほど腐るほど出ていて。


もう、ちょっとうんざり感ありますよ。
(好きだけどさッ)



で、どれもこれもオシイ、というか

今の所、最後に出た2018年のT盤、K盤とかいう

50曲づつ4枚組×2 というベスト小室アルバムですが


大コケしましたからね。



まぁ、今まで出し尽くしてて、

いくら引退記念といっても

『いや、いらないよ』


みたいな感じがありましたね。



安室奈美恵のは200万枚も売れたのに。


彼女は10年置きとかのスパンでしたからね。

マスト感があったんですけども。



でも、小室いいよ、ちゃんと受け継ぎたいよ、

みたいなのは気持ちとしてあります。

ファンだもん。僕。



で、考えてみました。

初心者の為の小室哲哉入門コンピアルバムッ!


2枚組です。

15曲ずつの合計30曲。


選び出したら切りないし、正直似てる曲も

多いしって事で。


以下。




❰DISC 1❱


①『Feel Like dance』/globe

②『Can't Stop Fallin' In Love』/globe

③『Get Wild』/TMN

④『寒い夜だから...』/trf

⑤『masquerade』/trf

⑥『survival dAnce ~no no cry more~』/trf

⑦『愛しさとせつなさと心強さと』/篠原涼子

⑧『Baby Baby Baby』/dos

⑨『Chase the Chance』/安室奈美恵

⑩『Don't wanna cry』/安室奈美恵

⑪『I'm proud』/華原朋美

⑫『MOONLIGHT SHADOW -月に吠えろ』
/中森明菜

⑬『SWEET PAIN』/globe

⑭『FREEDOM』/globe

⑮『WOW WAR TONIGHT ~ 時には起こせよ
ム-ヴメント~ 』/H Jungle with t



❰DISC 2❱


①『DEPARTURES』/globe

②『FACE』/globe

③『My Revolution』/渡辺美里

④『Keep Yourself Alive』/華原朋美

⑤『I BELIEVE』/華原朋美

⑥『金曜日のライオン』/TMN

⑦『BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)』
/TMN

⑧『Body Feels EXIT』/安室奈美恵

⑨『NEVER END』/安室奈美恵

⑩『BE TOGETHER』/鈴木あみ

⑪『愛撫』/中森明菜

⑫『CANDY GIRL』/hitomi

⑬『BOY MEETS GIRL』/trf

⑭『overnight sensation ~時代はあなたに委ねてる~』/trf


⑮『CAN YOU CELEBRATE ?』/安室奈美恵




...ハイ、こんな感じ。どうでしょうか?

やっぱり大曲が多いので、

どうしてもお腹いっぱいにはなりますけどもね。



まぁ、かなり好み入ってますが、

何となくフラットに構成したつもり。


なんせ、曲が多いから(笑)


バランス考えないなら、globe の後期が

もうちょっと入るんですけど、


入門編にはちと厳しいかな、と。




皆さんも好きなアーティストのコンピ

考えてみて下さい。楽しいですよ~。



ではでは、今回はこの辺で。



皆さんに幸せが訪れますように🌈✨




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